酒席日記 飲みながら10年考えたこと
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“酒と唄があってよかった”
酔いがひとに喋らせること、やがて忘れてしまうこと
酒の席にこぼれる光を閉じ込めた左党エッセイ
口下手な私はお酒の力をおおいに拝借しながら、ここまでの人生をどうにかやってきた。その恩を返すつもりで酒席に生まれる縁のこと、赤提灯の下で一人ぼんやり考えていることをたっぷりと書き募った33篇。
酒席から望む視界には色とりどりのシーンが映り込む。意気投合した心と心がずいと近づく瞬間や、剥き出しになった感情が危うい構えをしていたり、恐らく話すつもりのなかったことまでうっかりこぼれてしまっていたり。「あの時の言葉に救われたんだよね」と感謝されても「そんなこと言ったんだっけ…?」とまるで記憶になかったりする。そんな断片的であいまいな、だけどなぜだか胸に焼き付く残像を酔った眼で見つめ続けてきた。
宴の文化はこの頃すっかり疎まれてもいて今はどうにも誘いづらい、だけど誰かが誘わないと酒席は始まらない。世代の異なり、価値観の違い、それらを時に悠々と超えて場をつなぐ酒と唄の魔法。今宵も何処ぞの酒席を賑わしている同志へ贈る、縁のロープの上をフラフラと渡りゆく人間関係放浪記。
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[目次]
媒介 / 問いと申告 / 取り分ける / 手ほどき / スーパー銭湯 / 受諾検討 / 横並び / タカラcanチューハイへの恋文 / 海老と厚揚げ / 上戸コレクション / トイ・ストーリー / 温度差 / 聴かせてほしい / 甘党辛党 / 飲ませ上手 / おみくじ / トラウマ / 同世代 / 夜道飲み / 手持ち無沙汰 / スナック / 時には起こせよムーブメント / セーフティネット / 素面のひと / グリーン車の宴 / 同じ話 / 強制終了 / 年越し / スイッチ / 素朴なフルコース / ボトルのマダム / 酒場を開く / 繰り返すこと
書誌情報:
『酒席日記 飲みながら10年考えたこと』 石川ひなさ 著 2026/02発売
A6(文庫サイズ) / 80P / 無線綴じフルカラー / 定価1,000円
著者プロフィール:
石川ひなさ
ローカルフードを追いかける料理人、ライター。出版社での営業職、スタートアップでの編集職を経て、家庭料理のお弁当屋さんで修業ののち、作ると書くを股に掛けるフリーランス。「ふくめし」屋号で呑めるサンドイッチ屋さんを気まぐれに出店。好きなお酒は芋焼酎の1992年生まれ。